2024年 12月 23日
農薬はなぜ泡立つの?
「農薬を水で薄めるときに泡が立たないようにできないの?」
仕事で農家さんと話時、結構な確率でこのように言われます。気持ちは分かりますが、あまりいい返事ができなくて困ってしまいます。
そもそも、農薬を水で希釈するとき、なぜ泡が立つのでしょうか?
農薬は有効成分が細かく均一に水中で存在できるように工夫がされています。細かいほうが虫や菌に取り込まれやすく、均一なほど効果にムラが生じないからです。「細かく」「均一に」に必須の成分が「界面活性剤」なのです。
農薬の有効成分の多くは油に近い性質を持っていて、水と相性が悪いことがほとんどです。水と相性が悪い成分は、仲間同士で集まる性質があります。どんなに有効成分を細かい粒子にしても、水の中で集り大きな粒子になってしまっては、効果を最大限に発揮できなくなります。そのため界面活性剤を使い、粒子の表面を覆って水になじみやすくするとともに、仲間同士で集まるのを防ぎます。一方で、界面活性剤は泡を発生させるという副作用があります。つまり、農薬の効果を最大限発揮させることと、泡立ちは切っても切れない関係なのです。
それではアワバスター®で泡を消したら農薬の効果が落ちてしまうのでは?。心配はいりません!アワバスター®は少ない量で泡を即効かつ持続的に消しますので、界面活性剤が持つ農薬の効果を最大限に引き出す力を弱めることはありません。安心してお使いください。